一跨(読み)ひとまたぎ

精選版 日本国語大辞典 「一跨」の意味・読み・例文・類語

ひと‐またぎ【一跨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一足でまたいで物を越えること。転じて、容易に行けるぐらいの近さ。ひとまたげ。
    1. [初出の実例]「浅草 涼しさや一またぎでも不二の山」(出典:俳諧・梅塵本八番日記‐文政四年(1820))
  3. 転じて、ある期間をあっさり通過すること。
    1. [初出の実例]「天保六年の頃には〈略〉誰一人弔ふ者も無く明治を一跨(ヒトマタ)ぎにして大正六年に及んだ」(出典江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android