一酸化炭素変成装置(読み)いっさんかたんそへんせいそうち(英語表記)shift converter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一酸化炭素変成装置」の意味・わかりやすい解説

一酸化炭素変成装置
いっさんかたんそへんせいそうち
shift converter

都市ガスなかに含まれる一酸化炭素を変成する装置。石油系原料を 700~900℃でガス化すると,製造ガス中に 15~20%の一酸化炭素が含有される。一酸化炭素は燃焼成分として不純物ではないが,毒性が強いので,万一漏洩した場合の中毒防止のために変成装置により数%まで低減している。反応は製造ガスに水蒸気を加え,約 400℃の温度下,酸化鉄触媒中で行い,二酸化炭素水素に変成する。一酸化炭素変成装置を内蔵したガス製造装置の建設もふえた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android