一鞭(読み)いちべん

精選版 日本国語大辞典 「一鞭」の意味・読み・例文・類語

いち‐べん【一鞭】

  1. 〘 名詞 〙 馬にひとむちあてること。
    1. [初出の実例]「上界幽奇素所聞、一鞭疑段被群」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)一〇・山寺即事〈藤原周光〉)

ひと‐むち【一鞭】

  1. 〘 名詞 〙 一回鞭打つこと。特に、一度鞭をあてて馬などを走らせること。いちべん。
    1. [初出の実例]「泪別るる小仏の関〈巴風〉 一鞭に数行牛の月の影〈仙化〉」(出典:俳諧・続虚栗(1687)夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android