丁野町村(読み)ちようのまちむら

日本歴史地名大系 「丁野町村」の解説

丁野町村
ちようのまちむら

[現在地名]かつらぎ町丁ノ町

妙寺みようじ村の西、大和街道に面する。建仁三年(一二〇三)一二月一八日付の万阿弥陀仏田地売券(又続宝簡集)に「金剛峯寺御庄内字丁町」とみえ、承久二年(一二二〇)一〇月二六日の林常貞田地売券(続宝簡集)に「丁町村字尻家田」とある。高野山領官省符かんしようふ庄下方に属し、室町時代初期頃の官省符下方畠在家帳目安(又続宝簡集)によると、当時、畠一三丁八反三一九歩(分麦一九・七一六四石)、在家二一宇(下地三丁一五〇歩)であった。「続風土記」に丁野町村東の小名として市原いちばらがみえるが、これは安貞二年(一二二八)の僧実秀荒野売券(又続宝簡集)に「金剛峯寺政所下方市原之前島」とある市原にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android