かつらぎ町(読み)かつらぎちよう

日本歴史地名大系 「かつらぎ町」の解説

かつらぎ町
かつらぎちよう

面積:一〇四・一四平方キロ

紀ノ川中流域の両岸に開ける。地勢は南と北が高く、北部は和泉山脈の南斜面、中部は紀ノ川を挟む洪積台地と沖積地、南部は高野山に続く山地の北斜面からなる。紀ノ川に沿って国鉄和歌山線および国道二四号が走る。農業が主で、とりわけ蜜柑・柿などの果樹栽培が中心。特産物としては四郷しごう地区の串柿がある。近年、パイル地などの織物業も盛んである。

かつらぎ町
かつらぎちよう

2005年10月1日:伊都郡かつらぎ町が伊都郡花園村編入
【かつらぎ町】和歌山県:伊都郡
【花園村】和歌山県:伊都郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かつらぎ町」の意味・わかりやすい解説

かつらぎ〔町〕
かつらぎ

和歌山県北東部,紀ノ川中流域の町。北に和泉山脈,南に紀伊山地が控え,北部を紀ノ川が貫流。北で大阪府,南東で奈良県に接する。1958年伊都町,妙寺町,見好村が合体してかつらぎ町が発足。2005年花園村を編入。町名は大阪府との境の葛城山に由来。中心集落の妙寺および笠田は,大和街道の宿場町として発達。笠田は江戸時代,渡津集落でもあった。農業が主産業で,ミカン,カキ(柿)などの果樹栽培のほか清酒の醸造も行なわれる。平は串柿の産地。南部の山地では林業が盛ん。北西部に紀ノ川の名所で,歌枕で知られる妹背山がある。国宝の銀銅蛭巻太刀拵(ぎんどうひるまきたちこしらえ)を所蔵する丹生都比売神社楼門および本殿が国の重要文化財に,境内が国の史跡に指定され,高野山への参詣道に配された高野山町石(国指定史跡)とともに世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部をなす。宝来山神社本殿は国指定重要文化財。花園の御田舞は国の重要無形民俗文化財に指定。町域の一部は高野龍神国定公園金剛生駒紀泉国定公園高野山町石道玉川峡県立自然公園に属する。紀ノ川に沿って JR和歌山線,国道24号線が町域を横断し,国道370号線,371号線,480号線が通じる。面積 151.69km2人口 1万5967(2020)。

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