…近世には七尾は所口(ところぐち)町(所口)と呼ばれ,1581年(天正9)七尾城に入った前田利家は翌年小丸山城を築いて城下町の経営をはかった。七尾港は天然の良港として知られ,江戸時代は北前船でにぎわうとともに幕末には加賀藩の海軍の根拠地となり,1862年(文久2)七尾軍艦所が設けられた。99年開港場となり,ウラジオストクへの定期航路が開かれ活況を呈したが,第2次大戦後は金沢港にその位置を奪われた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」