寄港地(読み)キコウチ

デジタル大辞泉 「寄港地」の意味・読み・例文・類語

きこうち〔キカウチ〕【寄港地】

原題、〈フランスEscalesイベール管弦楽曲。全3曲。「三つの交響的絵画」という副題をもつ。1922年作曲。第一次大戦中、海軍士官として地中海を航海した作曲者自身の体験に基づく。

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精選版 日本国語大辞典 「寄港地」の意味・読み・例文・類語

きこう‐ちキカウ‥【寄港地】

  1. 〘 名詞 〙 船が寄港する土地。〔英和商業新辞彙(1904)〕
    1. [初出の実例]「寄港地毎に遊廓に行った」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉一四)

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デジタル大辞泉プラス 「寄港地」の解説

寄港地

フランスの作曲家ジャック・イベールの管弦楽用組曲(1922)。原題《Escales》。第一次世界大戦中、海軍士官として地中海を航海したイベールの体験に基づいて作曲された。

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世界大百科事典(旧版)内の寄港地の言及

【イベール】より

…いかにもラベル後の世代の俊秀とよぶにふさわしい彼であったが,その音楽の根底にみとめられるアカデミズムは,ローマのメディチ荘館長(1936‐40,1946‐60),国立歌劇場連合総裁(1955‐56),アカデミー会員(1956)といった公的な要職を占めるにいたったことと,無関係ではないだろう。交響的組曲《寄港地》,ピアノ組曲《物語》(ともに1922),喜遊曲(1931),フルート協奏曲(1932‐34)あたりが日本でよく知られた作品だが,ピアノの小曲から大規模なオペラまで多くのジャンルを手がけている。【平島 正郎】。…

※「寄港地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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