万野遺跡(読み)まんのいせき

日本歴史地名大系 「万野遺跡」の解説

万野遺跡
まんのいせき

[現在地名]度会町下久具 万野

下久具しもくぐの集落から宮川右岸の中位段丘先端部にかけて位置する。東方で支流一之瀬いちのせ川が合流。南側には小さな谷が入り、湧水がある。標高は二四―二六メートル。現在は畑地荒地遺物散布は東西約二五〇メートル、南北約一二〇メートル内にある。遺物は縄文前期の北白川下層II式の土器が主体。他は多くはないが早期から晩期まで各期のものがそろっている。早期逆楕円押型文、前期北白川下層II・III式の爪形文・羽状縄文・突帯刻目文・平行線文・特殊突帯文、中期初頭および後葉のもの、後期磨消縄文・沈線文、晩期五貫森式に比定されるものなどである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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