三上左散所(読み)みかみひだりさんじよ

日本歴史地名大系 「三上左散所」の解説

三上左散所
みかみひだりさんじよ

三上庄内にあった散所領で、瀬田大萱せたおおがや(現大津市)の左散所とともに近衛家領。同家随身下毛野(調子)氏に代官職が相伝された。史料上は江州左散所、もしくは野洲郡内左散所とみえる。大萱左散所同様、康暦三年(一三八一)以降守護六角氏被官によって度々半済が懸けられており、その停止の訴えが近衛家や下毛野氏から出されている(同年二月二五日「室町幕府御教書案」調子文書など)。応永一七年(一四一〇)一一月一九日下毛野武遠は嫡子春光丸武俊に江州左散所などを譲与した(「下毛野武遠譲状案」同文書)。同三〇年八月、武俊は守護被官平井・山口両人に押領された近江国左散所半分の返還を訴えており(「下毛野武俊申状案」同文書)、半済が続いていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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