三仏生村(読み)さぶしようむら

日本歴史地名大系 「三仏生村」の解説

三仏生村
さぶしようむら

[現在地名]小千谷市三仏生

千谷ちや村の北方に続き、郡界を隔てて北に三島さんとう高梨たかなし村と接する。「温古之栞」は「三仏生村に阿弥陀、正観音、薬師の木像を、三所に堂を建て安置す。脇士五十七体いづれも古雅の作なり、往昔此三仏及び脇士仏共土中より掘出せしゆゑ、三仏生村と名く、其以前は夕日村と唱へたり」とある。薬師は薬師堂に、観音は観音堂に、阿弥陀は遍了へんりよう寺に安置してある。三仏を脇士五七体とともに土中より生じた時代は判明しないが、それ以前は夕日ゆうひ村と称したとの伝承は、朝日・夕日長者伝説にちなむ百塚の成立とかかわるとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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