朝日日本歴史人物事典 「三好晋六郎」の解説
三好晋六郎
生年:安政4.7.21(1857.9.9)
明治期の造船学者。幕臣の家に生まれる。明治12(1879)年工部大学校を卒業,英国グラスゴーに留学して造船会社などでも実地の訓練を受ける。16年帰国,同時に工部大学校助教授,19年同大学校が帝大工科大学(東大工学部)となるにおよんで,造船学の教授となる。24年工学博士,30年には逓信省技師を兼任,また築地工手学校の校長も務める。日露戦争時の造艦技術の発展に功績があった。
(村上陽一郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報