三忘(読み)さんぼう

精選版 日本国語大辞典 「三忘」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぼう‥バウ【三忘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「史記‐司馬穰苴伝」の「将受命之日、則忘其家、臨軍約束、則忘其親、援枹鼓之急、則忘其身」から ) 武士戦場に行く時に、忘れるべき三つの大事。命を受けて家を忘れ、軍に臨んで親を忘れ、戦いの鼓の急を聞いて身を忘れること。
    1. [初出の実例]「勇士の戦場へ赴く時は、三忘(サンバウ)と申して、忘るる事三つあり」(出典浄瑠璃御所桜堀川夜討(1737)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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