三忘(読み)さんぼう

精選版 日本国語大辞典 「三忘」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぼう ‥バウ【三忘】

〘名〙 (「史記‐司馬穰苴伝」の「将受命之日、則忘其家、臨軍約束、則忘其親、援枹鼓之急、則忘其身」から) 武士戦場に行く時に、忘れるべき三つの大事。命を受けて家を忘れ、軍に臨んで親を忘れ、戦いの鼓の急を聞いて身を忘れること。
浄瑠璃御所桜堀川夜討(1737)三「勇士の戦場へ赴く時は、三忘(サンバウ)と申して、忘るる事三つあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android