三条公明(読み)さんじょう・きみあき

朝日日本歴史人物事典 「三条公明」の解説

三条公明

没年建武3/延元1.9.11(1336.10.16)
生年:弘安4(1281)
鎌倉末・南北朝期の公卿。父は従二位実仲,母は吉田経俊の娘。九条とも号す。弘安9(1286)年正五位下に叙せられ,若狭守,右少将,蔵人頭を歴任し,元応1(1319)年参議。その後,正中2(1325)年権中納言となる。後醍醐天皇が鎌倉幕府討幕を企て失敗に終わった元弘の乱(1331)に際して六波羅探題に捕らわれ官を停止させられるが翌年還任。没年には正二位権大納言に昇る。和歌もよくし『続千載和歌集』『続後拾遺和歌集』『新千載和歌集』などに入集している。

(小森正明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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