三浦 功(読み)ミウラ イサオ

20世紀日本人名事典 「三浦 功」の解説

三浦 功
ミウラ イサオ

明治期の海軍中将



生年
嘉永3年5月8日(1850年)

没年
大正8(1919)年4月26日

出身地
江戸

経歴
もと幕臣で、戊辰戦争では榎本武揚に従い宮古湾の戦闘に参加した。明治4年海軍に入り少尉となる。天龍比叡、八重山丸の各艦長を歴任。日清戦争で呉鎮守府予備艦部長兼知港事から山城丸艦長として出征、ついで旅順口根拠地知港事を務める。29年戦艦富士の回航委員長、同艦長。日露戦争では、37年戦時艦隊集合地港務部長、38年旅順口港務部長を務め、同年中将となった。沈没艦の引き上げには特技を有し、また関門海峡の通過など運用術の権威として知られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報