天龍(読み)てんりゅう

精選版 日本国語大辞典 「天龍」の意味・読み・例文・類語

てん‐りゅう【天龍】

(「りゅう」は「龍」の慣用音)
[1] 〘名〙 天を翔(かけ)る龍。天宮を守る龍。てんりょう。
経国集(827)二〇「既号天龍、無足而走。還称地馬、無翼而飛」
読本・椿説弓張月(1807‐11)続「天龍地龍の社あり、是を天妃(てんはい)といふ」
[2]
[一] 八部衆の代表格である天と龍。→天龍八部
※観智院本三宝絵(984)下「もし人般若経をおけらむ所には一切の天龍たな心を合てつつしみ敬はむ」
[二] 静岡県西部にあった市。昭和三三年(一九五八市制。平成一七年(二〇〇五)浜松市に編入天龍川の中流域に位置し、中心の二俣地区は木材の大集散地。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)三「程なく天龍にいたる。此川は信州すわの湖水より出」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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