精選版 日本国語大辞典 「天龍」の意味・読み・例文・類語
てん‐りゅう【天龍】
- ( 「りゅう」は「龍」の慣用音 )
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 天を翔(かけ)る龍。天宮を守る龍。てんりょう。
- [ 2 ]
- [ 一 ] 八部衆の代表格である天と龍。→天龍八部。
- [初出の実例]「もし人般若経をおけらむ所には一切の天龍たな心を合てつつしみ敬はむ」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
- [ 二 ] 静岡県西部にあった市。昭和三三年(一九五八)市制。平成一七年(二〇〇五)浜松市に編入。天龍川の中流域に位置し、中心の二俣地区は木材の大集散地。
- [ 三 ] 「てんりゅうがわ(天龍川)」の略。
- [初出の実例]「程なく天龍にいたる。此川は信州すわの湖水より出」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)三)
- [ 一 ] 八部衆の代表格である天と龍。→天龍八部。