三界唯心(読み)サンガイユイシン

精選版 日本国語大辞典 「三界唯心」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐ゆいしん【三界唯心】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。華厳経の意から出た語。三界のすべてのものは心から変現し、心を離れては存在しないもので、ただ心だけが唯一の実在であるという意。三界一心。三界唯一心。
    1. [初出の実例]「天親等以三界唯心立唯識義」(出典:即身成仏義(823‐824頃))
    2. [その他の文献]〔八十華厳経‐五五〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android