三界唯心(読み)サンガイユイシン

デジタル大辞泉 「三界唯心」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐ゆいしん【三界唯心】

仏語三界のすべては心から変現したものであって、心を離れては存在しないということ。華厳経から出た語。三界一心三界唯一心

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三界唯心」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐ゆいしん【三界唯心】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。華厳経の意から出た語。三界のすべてのものは心から変現し、心を離れては存在しないもので、ただ心だけが唯一の実在であるという意。三界一心。三界唯一心。
    1. [初出の実例]「天親等以三界唯心立唯識義」(出典:即身成仏義(823‐824頃))
    2. [その他の文献]〔八十華厳経‐五五〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android