三籟(読み)サンライ

デジタル大辞泉 「三籟」の意味・読み・例文・類語

さん‐らい【三×籟】

《「荘子斉物論の「なんじ人籟を聞くも未だ地籟を聞かず。汝地籟を聞くも未だ天籟を聞かず」から》天・地・人間の発する三つ響き。天籟・地籟・人籟。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「三籟」の意味・読み・例文・類語

さん‐らい【三籟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「荘子‐斉物論」の「汝聞人籟、而未地籟、汝聞地籟、而未天籟」による語 ) 天籟・地籟・人籟の三つの総称。風の音・地上の響き・管楽音色など天地自然や人間の発する響き。
    1. [初出の実例]「詩は三籟(さんライ)の趣をさとり」(出典:俳諧・本朝文選(1706)二・賦類・閑居賦〈汶村〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android