斉物論(読み)せいぶつろん(その他表記)Qí wù lùn

改訂新版 世界大百科事典 「斉物論」の意味・わかりやすい解説

斉物論 (せいぶつろん)
Qí wù lùn

中国古代哲学書荘子》の篇名。また荘子の哲学中核をなす論。現実世界の根源にあってそれを支えている〈道〉の絶対性のもとでは,現実世界における万物多様性価値観相違などのあらゆる差別相が止揚されて意味をもたなくなること,したがって道の在り方に目覚め道と一体となることによって,個が個としての価値を完全に回復し,何ものにもとらわれない境地に到達できるという論。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「斉物論」の意味・わかりやすい解説

斉物論
せいぶつろん
Qi-wu-lun

中国の古典荘子』の第2編。この編名については,諸子のさまざまな論を帰一させるという意,物を一源に基づかせるという意などと解する説がある。人間認識虚妄,相対的であるから,否定的思弁によって,無の境地にいたって絶対的,一元的認識があることを説いている。古代では,最も精緻な論であった。荘周原作であろうと推定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...

八十八夜の用語解説を読む