日本大百科全書(ニッポニカ) 「三紀層土壌」の意味・わかりやすい解説 三紀層土壌さんきそうどじょう 新生代第三紀の時代に生成した地層に発達した土壌。その分布はかなり広く、わが国の耕地面積の約16%を占めており、本州、北海道に広く分布している。この地層のおもな岩石は頁岩(けつがん)、砂岩、凝灰(ぎょうかい)岩などで、生成した土壌は粘土に富む場合が多い。吸水性が強く通気性が不良で、いわゆる重粘地を形成する。この土壌の改良には、酸性の中和、堆厩肥(たいきゅうひ)の多施用による物理的・化学的性質の改良が必要である。[小山雄生] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例