最新 地学事典 「三途川植物群」の解説
さんずがわしょくぶつぐん
三途川植物群
Sanzugawa flora
秋田県湯沢市南部に分布する三途川層から産出する中新世後期化石植物群。Salix・Populusなどの河畔要素,Tilia・Cryptomeria・Betula・Sorbus・Acer・Thuja・Abies・Picea・Tsugaなどの斜面から山地要素が多産。北日本の冷温帯落葉広葉樹林に似ており,温暖な要素や日本からの消滅属を含まない。また低湿地性の要素が伴わず,河畔林や斜面林の要素が多産することから,同時代の宮田植物群より堆積盆は高所にあり,後背山地も高かったと推定され,脊梁山脈の火山性陥没盆地に形成された三徳型植物群と考えられる。参考文献:K.Huzioka et al.(1974) Bull.Nat.Sci.Mus.Tokyo,Vol. 17
執筆者:塚腰 実
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

