三連(読み)さんれん

精選版 日本国語大辞典 「三連」の意味・読み・例文・類語

さん‐れん【三連】

〘名〙 漢詩の句の下三字を、平字(ひょうじ)または仄字(そくじ)だけで連ねること。総合して下三連(あさんれん)といい、各々平三連、仄三連という。作詩上これを忌む。
江談抄(1111頃)四「蘭省花時錦帳下、廬山雨夜草庵中〔白〕。古人伝云、此句文集第一句云々。故源右府仰云、不三連之句也」

みつ‐づれ【三連】

〘名〙 鳥などが三羽連れ立っていること。
※雲形本狂言・八幡の前(室町末‐近世初)「あの三(ミツ)つれでまゐる中にもすすむだ鳥を射させられ」

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デジタル大辞泉 「三連」の意味・読み・例文・類語

さん‐れん【三連】

三つ、または3回続くこと。
漢詩で、句の下の3字をすべてひょう、またはそくにすること。作詩上、これを忌む。下三連。

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