三隅湊(読み)みすみみなと

日本歴史地名大系 「三隅湊」の解説

三隅湊
みすみみなと

三隅川河口付近に比定される中世の湊。古市場ふるいちばの海岸部にはふる湊の地名があるが、三隅湊との関連は不詳。永正五年(一五〇八)二月二八日の三隅興兼証状案(大賀俊吉氏所蔵文書)に「三隅郷内湊聚泉寺領職事、大賀屋町并門前屋敷等」とあり、三隅興兼が大賀兵部左衛門尉に湊その他を与えて諸役を免じている。大賀氏は永享四年(一四三二)大内教弘から分国中の津々浦々における諸関役免除の特権を与えられ、天文六年(一五三七)にも大内義興から特権を保証されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 他所

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android