上ヶ洞村(読み)かみがほらむら

日本歴史地名大系 「上ヶ洞村」の解説

上ヶ洞村
かみがほらむら

[現在地名]高根村上ヶ洞

野麦街道沿いの村で、飛騨川北岸に位置する。北は山地であるが、西の塩蔵しおぞう川を遡上すると字塩沢しおざわに出、東の黍生きびゆう川を遡上すると黍生。飛騨川段丘上に集落があり、対岸髭多ひげた(約一三七九メートル)は切立った岩山で四季の景観の変化は見事である。野麦街道は南岸日影ひかげ村から当村に渡り、渡河地点近くに高札場があった。金森氏時代には旅籠と厩舎があり、大徳だいとく寺前を通り山手を通ると口番所へ出る(「高山市史」ほか)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android