日本歴史地名大系 「新魚目町」の解説 新魚目町しんうおのめちよう 長崎県:南松浦郡新魚目町面積:二五・三〇平方キロ五島列島の北端、中通(なかどおり)島の北部に位置する。東は有川(ありかわ)湾および志々岐(しじき)灘が広がり、西は東シナ海に面する。南西は上五島町、南は有川町、北は津和崎(つわざき)瀬戸を隔てて北松浦郡小値賀(おぢか)町に接する。町域は東西が最大幅一・六二キロ、南北三〇・四キロという狭長な地勢で、北から立瀬(たつぜ)山(二七四・九メートル)・多石(たし)山(三六二・一メートル)・小番(こばん)岳(三一三・五メートル)・番(ばん)岳(四四二・六メートル)と山嶺が連なるが、河川の発達がみられず、平坦地に恵まれない。山嶺が迫る海岸部はまた海食による断崖が続き、多数の入江が形成される。南北に県道の津和崎―立串(たてくし)線が通り、主要地方道の有川―新魚目線と結ばれる。南部の浦桑(うらくわ)に旧石器時代から弥生時代にわたる西(にし)ノ股(また)遺跡がある。律令制下では松浦(まつら)郡値嘉(ちか)郷に属し、平安末期から鎌倉期にかけては宇野(うの)御厨のうちであったと想定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by