合蚕田浦(読み)あいこだのうら

日本歴史地名大系 「合蚕田浦」の解説

合蚕田浦
あいこだのうら

古代にみえる五島の浦名。「肥前国風土記」松浦郡値嘉郷条に「相子田の停」とみえ、値賀ちか島の西に船を停泊させる二ヵ所の一つで、二〇余の船を係留できる泊であるという。また遣唐使船は当停や川原かわら(現岐宿町)から出航し、美弥良久みみらくの埼(現三井楽町)に向かうと記される。「続日本紀」宝亀七年(七七六)閏八月六日条に「松浦郡合蚕田浦」とみえ、第一四次遣唐使船が当浦からの出航を控えながら順風に恵まれず、結局は一年の延期となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android