上伊保村(読み)かみいぼむら

日本歴史地名大系 「上伊保村」の解説

上伊保村
かみいぼむら

[現在地名]豊田市保見ほみ

伊保川の北に位置し、田籾たもみ川との合流点から東に集落が広がり、溜池が多い。村域に、伊保A―F遺跡の住居跡と、蓮華文軒丸瓦の伊保古瓦の出土地があり、猿投古窯跡群との関係を類推させる。「和名抄」所載賀茂郡の「伊保」郷に比定され、天長二年(八二五)「加茂郡郷田券」に押された(尾三古印譜)と伝えられる方三・三センチ、高さ三・二センチの伊保郷(豊田市郷土資料館蔵)が残る。

一四世紀中頃、中条秀長は高橋たかはし庄内北方伊保郷を本貫の地として、五千貫を支配していた。貞治三年(一三六四)の上葺勧進帳(猿投神社文書)には「伊保御所」とみえ、秀長かその子備前五郎がいたとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む