伊保堂村(読み)いぼどうむら

日本歴史地名大系 「伊保堂村」の解説

伊保堂村
いぼどうむら

[現在地名]豊田市東保見ひがしほみ

伊保川の北、新池などの溜池があり、北部は猿投山麓に連なる。村域には、山洞やまぼら第一号墳、同第二―四号墳(滅失)、エベケ古墳(滅失)、矢遠古墳や伊保川流域では最も古い根川ねがわ古墳がある。明徳二年(一三九一)の右馬大夫入道預状(猿投神社文書)に「あつかりぬし(預主) 伊保堂 むま(右馬)の大夫入道」とあって、「伊保堂」の名がみえる。なお三宅氏由来並系譜(田原町史)によると、応安年中(一三六八―七五)三宅児島三郎は、「上伊保・下伊保・伊保(堂)・篠原」のいわゆる伊保郷とその周辺を支配していた。

「伊保之記録」(細川林右衛家蔵)によれば、天正一九年(一五九一)に原隠岐守検地が実施されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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