上塩冶横穴墓群(読み)かみえんやよこあなぼぐん

日本歴史地名大系 「上塩冶横穴墓群」の解説

上塩冶横穴墓群
かみえんやよこあなぼぐん

[現在地名]出雲市上塩冶町

神戸かんど川右岸の低丘陵地帯に所在。従来大井谷おいだに横穴墓群・三田谷さんたんだに横穴墓群とよんでいたが、大井谷と三田谷の間の丘陵一帯に集中的に多数の横穴墓が群集していることから、これらを一括して上塩冶横穴墓群と総称するようになった。付近には半分はんぶ古墳(前方後円墳)上塩冶築山かみえんやつきやま古墳・地蔵山じぞうやま古墳など横穴式石室をもつ後期古墳がある。この横穴墓群は平成六年(一九九四)一二月現在で三六支群一四五穴を数える。これに未発見のものを加えれば相当大規模なものとみられ、県下最大の横穴墓群である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報