上宣(読み)じょうせん

精選版 日本国語大辞典 「上宣」の意味・読み・例文・類語

じょう‐せんジャウ‥【上宣】

  1. 〘 名詞 〙 宣旨うち奉勅でなく上卿(しょうけい)責任で発するもの。
    1. [初出の実例]「輔以上不自脩則待上宣、令当時文人堪事者問之 命史生授之」(出典延喜式(927)一九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

世界大百科事典(旧版)内の上宣の言及

【上卿】より

…元日,白馬(あおうま)などの節会や祈年穀奉幣は一上(いちのかみ)(主として左大臣)が内弁となって行事を主宰し,仁王会,大嘗会は大納言が検校となって行い,ともに上卿とはいわない。上卿が政務の場で天皇の裁可を経て下す文書を奉勅宣,上卿が独断できめる文書を上宣という。なお公卿全体をさして上卿といった例や,平安末に置かれた記録所の長官を上卿といった事例もある。…

※「上宣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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