上小出村(読み)かみこいでむら

日本歴史地名大系 「上小出村」の解説

上小出村
かみこいでむら

[現在地名]前橋市上小出町・敷島町しきしまちよう昭和町しようわまち三丁目

利根川左岸にあり、北西龍蔵寺りゆうぞうじ村、東は下小出村、南は岩神いわがみ村、南西の利根川対岸は群馬郡総社そうじや町、北西は同郡川原島かわはらしま新田。寛文郷帳に田方三四一石一斗余・畑方二二七石三斗余とある。重朗日記(酒井家史料)元禄一六年(一七〇三)三月二一日条に「御領内上小出村ヘ利根川ヨリ年来虧入広瀬川トノ間十一間程ニナリ、一両年中ニハ利根ヘ虧落ベキ歟」とあり、広瀬ひろせ川は重要な用水源なので、これを確保する方策を講じている。同日記正徳三年(一七一三)六月八日条にも「上小出村ニ赴テ川欠ノ所ヲ見分シ」と記される。上小出町の関口久雄家には文化九年(一八一二)に書かれた「上小出村往来」が残り、藍沢無満の著といわれ、無満の寺子屋で使用された教科書と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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