上小合村(読み)かみこあいむら

日本歴史地名大系 「上小合村」の解説

上小合村
かみこあいむら

[現在地名]葛飾区水元みずもと四丁目・東水元ひがしみずもと三―五丁目・水元公園みずもとこうえん

下小合村の北に位置し、北は小合新田、東は小合溜井を隔て寄巻よまき村・高須たかす(現埼玉県三郷市)、西は猿ヶ俣さるがまた村。中世葛西かさい御厨のうちで、下小合村の地とともに「小鮎」とみえる。田園簿に村名がみえ、田三五五石余・畑三二四石余、ほかに野銭永七七四文、幕府領。国立史料館本元禄郷帳では幕府領と旗本松浦二氏の三給。元禄郷帳の高六四六石余から天保郷帳の高三三九石余への減少は、旗本知行地である下小合村との間で高の移動があったことによると思われる。村の東を流れる古利根ふるとね川ははじめ江戸川に合流していたが、享保一四年(一七二九)亀有かめあり溜井が廃止されて小合溜井が設置され、東葛西領の用水である上下之割かみしものわり用水が取水された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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