上島寺町(読み)かみしまてらまち

日本歴史地名大系 「上島寺町」の解説

上島寺町
かみしまてらまち

[現在地名]敦賀市もと

浜島寺はましまてら町の南に位置する寺町。枝町に御小人町おこびとまち通・田中たなか中田中なかたなか・西田中がある。「太平記」に「嶋寺」とみえるものは当地か。慶長一〇年(一六〇五)頃までは遊女町であったといい(疋田記)、「太平記」巻一七(金崎船遊事付白魚入船事)に「嶋寺ノ袖ト云ケル遊君御酌ニ立タリケルガ」とある。慶長三年七月の津内村検地帳(田保家文書)には枝町田中が記される。

寛文三年(一六六三)の家数二〇五、うち家持一一四・貸屋八四・寺七(寛文雑記)、享保一一年(一七二六)の家数一六九(指掌録)。天和二年(一六八二)には籠屋・蓙屋・墨屋・料理人・京大津への金取飛脚があり、さらに俵物売問屋会所が祐光ゆうこう寺に、歌・立花・鞠会所が円隆えんりゆう寺に、月並風呂が本妙ほんみよう寺内に各々置かれた(遠目鏡)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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