上新入村(読み)かみしんにゆうむら

日本歴史地名大系 「上新入村」の解説

上新入村
かみしんにゆうむら

[現在地名]直方市上新入・日吉町ひよしまち神正町しんせいまち知古ちこ一―三丁目・新知町しんちまち

むつヶ岳東麓、犬鳴いぬなき川下流域に位置する。北は下新入村、南東山部やまべ村、東は知古村。下新入村とともに中世新入郷の遺称地。古くは同村と一村で新入村といった。小早川時代の指出前之帳によれば、新入村は田九五町余(分米八七一石余)・畠六四町二反余(分大豆三〇四石余)。文禄三郡内知行方目録には「しんにう村」高一千一七六石がみえ、小早川隆景に与えられている。福岡藩成立後は同藩領となる。寛永一六年(一六三九)新入村から枝郷山部村・知古村が分村したという(続風土記)。元和九年(一六二三)から延宝五年(一六七七)、元禄元年(一六八八)から享保五年(一七二〇)の間は東蓮寺藩(直方藩)領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android