大学事典 「上智大学短期大学部」の解説
上智大学短期大学部[私立]
じょうちだいがくたんきだいがくぶ
Sophia University Junior College Division
カトリックイエズス会系の学校法人上智学院が設置した私立短期大学。キリスト教ヒューマニズムに基づく「カトリシズムの精神」を生かし,徹底した語学(英語)教育を通じて国際性豊かな人間を育成することを核心的理念として掲げている。上智学院は1911年(明治44)に財団法人として創立し,13年(大正2)に上智大学を開学。1957年(昭和32)の上智大学男女共学化を伏線として,73年に神奈川県秦野市に「女子」短期大学として設置。イエズス会の教育史上初めての女子のみの大学とされる。設置時の名称は上智短期大学。現名称への変更は2012年(平成24)。2004年には「地域の外国籍市民への学習支援活動の推進」が,文部科学省による「特色ある大学教育支援プログラム」に採択された。これは学生の20%が参加する自主的な課外活動で,1988年から聖マリア修道女会の有志教員とともに実践した「家庭教師ボランティア」を発展させたプログラムである。開学以来英語科のみを置き,卒業生は上智大学をはじめ,編入実績が高い。2016年5月現在の学生数503人。
著者: 藤田敦
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報