朝日日本歴史人物事典 「上毛野大川」の解説
上毛野大川
奈良時代の官人。宝亀8(777)年の遣唐使に際して遣唐録事として派遣され,翌年帰国した。山背介,主計頭,大外記などを歴任した。また『続日本紀』の編纂にも関係し,天平宝字年間(757~65)から宝亀年間(770~81)の部分の編集に従事した。若いときには写経生として造東大寺司下の写経所に出仕していたらしく,彼が校閲をした中阿含経が残っている。
(鬼頭清明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報