大外記(読み)ダイゲキ

デジタル大辞泉 「大外記」の意味・読み・例文・類語

だい‐げき【大外記】

律令制で、外記げきうち上位のもの。→外記

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精選版 日本国語大辞典 「大外記」の意味・読み・例文・類語

だい‐げき【大外記】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、太政官職員。外記のうちの上位のもの。定員二名。正七位上相当。少外記とともに、弁官局と並ぶ太政官の事務局である外記局少納言局とも)を構成する。その上首を局務と称し、中原(のち押小路家)、清原(のち舟橋家)両家が世襲した。弁官局が主に財政面の事務を扱うのに対して、主に人事面や詔勅関係の事務を扱う。おおいとのしるすつかさ。
    1. [初出の実例]「太政官奏偁、外記之官、職務繁多、詔勅格令自此而出、至於官品、実合昇進、其大外記二人、元正七位上官、今為正六位上官」(出典続日本紀‐延暦二年(783)五月丁亥)

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世界大百科事典(旧版)内の大外記の言及

【外記】より

…日本古代律令官制の官職の一つ。太政官に大外記2人,少外記2人が所属する。和訓は〈とのおおい(すない)しるすつかさ〉。…

※「大外記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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