上海万博(読み)しゃんはいばんぱく(英語表記)World Expo Shanghai

知恵蔵の解説

上海万博

2010年5月1日~10月31日に開催される中国初の万国博覧会。会場予定地(黄浦江周辺)の総面積は528ヘクタール、投資総額も約30億ドルと万博史上最大規模である。入場者も7000万人を見込んでおり、達成されれば過去最多だった「大阪万博(1970年)」の6422万人を上回る。中国にとっては、北京オリンピック(2008年)に続く国家的プロジェクトだが、近年の国際イベントの主流である「環境」に配慮した都市づくりを主眼に、「より良い都市、より良い生活」をテーマに掲げている。マスコットキャラクターも、都市づくりの主役である「人」の字をかたどった「海宝(ハイバオ)」。台湾のデザイナー・巫永堅の作品で、「四海之宝(世界の宝)」がその名の由来である。02年に開催が決定して以来、中国政府はそれにふさわしい都市環境を整備するため、上海市の環境インフラの改善に力を注いでいる。だが、水質・大気汚染や過密化(07年時の常住人口密度は2931人/平方キロで、国内最大)に伴う都市問題の解決は進まず、宿泊施設の不足や交通機能の麻痺(まひ)なども懸念されている。公共交通機関では、地下鉄網の拡充が進んでいるが、万博の大きな目玉と期待されるリニア鉄道(上海―杭州間)は、沿線住民らの反対運動などもあり、開催年の開通は困難な見通しだ。日本からは、政府による「日本館」や企業十数社(予定)の合同による「日本産業館」が参加を予定している(08年9月現在)。

(大迫秀樹 フリー編集者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディアの解説

上海万博【しゃんはいばんぱく】

2010年5月から10月まで,中華人民共和国上海で開かれた万国博覧会。〈より良い都市,より良い生活〉が開催テーマ。投資総額・規模とも万博史上最大,中国では,2008年8月の北京オリンピックに続く最大規模の国家プロジェクトとなっている。

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