上稲木村(読み)かみいなぎむら

日本歴史地名大系 「上稲木村」の解説

上稲木村
かみいなぎむら

[現在地名]井原市上稲木

下稲木村の南に位置し、小田おだ川支流稲木川の源流域にあたる。北西大江おおえ村。県道井原―福山港線が片山かたやまから大江へ屈曲する西側、標高約一二〇メートルの丘陵地にたくみヶ城跡がある。「備中府志」には城主陶山八郎吉次とある。吉次は「太平記」巻三(笠置軍事付陶山小見山夜討事)にその名がみえ、陶山義高の弟。なお「備中府志」では、同城を下稲木村にあるとする。元和五年(一六一九)備後福山藩領となり、以後の領主の変遷は下稲木村に同じと思われる。寛永備中国絵図では高四五〇石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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