上笠加村(読み)かみかさかむら

日本歴史地名大系 「上笠加村」の解説

上笠加村
かみかさかむら

[現在地名]邑久町上笠加

現邑久町北西部のこう山南麓に位置し、北は土師はじ(現長船町)に接する。天保郷帳には上笠賀村とみえるなど、江戸時代を通じて加と賀の文字が混用されていたようである。中世、当村・下笠加村一帯は笠賀郷と称され、天正二年(一五七四)一〇月六日、浦上氏から馬場源丞に与えられたうちに「笠賀郷庄分」がある。翌三年五月一七日には同郷のうち「法心名」が同人に与えられている(以上「浦上宗景宛行状」黄薇古簡集)。なお永禄(一五五八―七〇)前後と思われる弘法こうぼう(現牛窓町)の過去帳位牌次第に、笠賀郷の妙融の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android