日本歴史地名大系 「上笠村」の解説 上笠村かみがさむら 滋賀県:草津市上笠村[現在地名]草津市上笠一―四丁目・上笠町川原(かわら)村の南西、野(の)村の西に位置し、草津川と葉山(はやま)川の間に広がる。当村・野村・川原村三村は上笠郷として把握され、中心であった当村は中(なか)村とも称された。中世は笠(かさ)庄のうち。元亀三年(一五七二)上笠惣代は一向一揆に内通しない旨の起請文を出している(→草津市)。天正一一年(一五八三)八月の浅野長吉知行目録(浅野家文書)に「上かさ」のうちとして野村・川原両村を記す。 上笠村かみがさむら 岐阜県:大垣市旧多藝郡・不破郡地区上笠村[現在地名]大垣市上笠杭瀬(くいせ)川左岸,大垣輪中の南部に位置する。多藝郡に属し、北は多芸島(たぎしま)村。「新撰美濃志」によれば、上笠村と下笠村(現養老郡養老町)はもと一村で、初めは笠の郷と称したという。美濃国には、現大垣市域の笠毛(かさけ)村・笠木(かさぎ)村・笠縫(かさぬい)村など、ほかにも笠の字を付けた地名が多い。これらは、慶雲三年(七〇六)七月より養老四年(七二〇)一〇月まで美濃守に任じられた笠朝臣麻呂が任国で開発した村落に笠をつけたものといわれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by