上部郷(読み)かみべごう

日本歴史地名大系 「上部郷」の解説

上部郷
かみべごう

和名抄」に記載がない。訓は未詳で、仮に付した。平城宮跡出土木簡に「隠伎国周吉郡上里」とあり、霊亀三年(七一七)日下部礼師が軍布六斤を貢進している。天平三年(七三一)には「上部郷訓議里」の孔王部水在が調として海藻六斤を納入している(平城宮跡出土木簡)。訓議郷は同七年にも調の烏賊・海藻各六斤を納めている(平城京二条大路跡出土木簡)。当郷の訓をカミベとすれば、転訛して現西郷さいごう加茂かものうちの神尾かんびまたは東郷の神米鼻とうごうのかんべばなに関連づけることも可能であるが、加茂は「和名抄」の賀茂かも郷に比定されており、未詳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む