上野目(読み)かみのめ

日本歴史地名大系 「上野目」の解説

上野目
かみのめ

[現在地名]小野田町 西上野目にしかみのめ東上野目ひがしかみのめ

小野田本郷のうちで、鳴瀬なるせ川左岸の軽井沢かるいざわ越出羽道に沿い、南はあじふくろ、東は原町はらまち、北は長清水ちようしみず、西は小瀬こぜに接する。村名はかつて神野目と称したという(安永風土記)。寛文年間(一六六一―七三)小野田本郷より分離したという。「安永風土記」によれば、田五〇貫六四三文・畑一七貫一三七文(うち茶畑五九文)で、蔵入は二三貫五四一文、給所は四四貫二三九文、人頭五二人(うち寺一・沽却禿八)、家数四七(うち水呑一・借屋二)、男一三〇・女一〇七、馬六〇で、神社は村鎮守の大宮大明神社など一〇社、仏閣は四、修験二があり、用水には堰三があり、八ヵ村入会の小瀬堰の当村分溜高は四四貫四一四文、三ヵ村入会の照井堰の同溜高は七三二文、二ヵ村入会の大堰の同溜高は五貫一〇九文であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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