上長者町通(読み)かみちようじやまちどおり

日本歴史地名大系 「上長者町通」の解説

上長者町通
かみちようじやまちどおり

土御門つちみかど通ともいう。平安京開設当初に開かれた土御門大路に該当。「坊目誌」は「東は烏丸に起り、西は千本西入に至る。(中略)応仁乱後荒廃に属し再開するに及び新在家と称す。天正中此街の東に、貨幣の兌舗及び諸家の金穀を用達する者住す。当時富有の聞へあり。人呼んで長者と云ふ。街名之に起る。中下長者町之に同じ」と記す。

平安京開設時の大路についての規定は「延喜式」左右京職に詳しいが、それを解説して「京の水」は「これは垣の半三尺、犬行いぬばしり 五尺、溝の広さをのをの四尺含て二丈四尺を引は、道幅両溝の間七丈六尺」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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