大路(読み)オオジ

  • おおじ おほぢ
  • おおじ〔おほぢ〕
  • たいろ

世界大百科事典 第2版の解説

間道に対する本道。歴史上,都や鎌倉などの道幅の広い大通りで,人の往来が繁く,国家的な管理下にある道路をいう。平安京では,東西の大路として一条九条の諸路と,土御門近衛,中御門,大炊御門の諸路があり,南北の大路として東京極,東洞院,西洞院,大宮,壬生朱雀,西大宮,道祖,木辻,西京極の諸路があった。このうち朱雀大路は28丈,そのほかは17丈,12丈,10丈,8丈の幅があり,並木があった。大路は晴れの道路であったから,公家武家の公式の行列には必ず大路が用いられた。

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大辞林 第三版の解説

古くはおおち
幅の広い道。大通り。 ⇔ 小路こうじ 都-
幅の広い道路。おおじ。
律令制で、街道を三等に分けたうちの、最も重要な道。京と大宰府を結ぶ山陽道がこれにあたる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (古くは「おおち」) 幅の広い通路。おおち。おおどおり。おおみち。大道。⇔小路(こうじ)
※万葉(8C後)一五・三七二八「あをによし奈良の於保知(オホチ)は行き良けどこの山道は行きあしかりけり」
※徒然草(1331頃)八五「狂人のまねとて大路をはしらば則(すなはち)狂人なり」
〘名〙
① 幅の広い道路。大きい街路。大通り。おおじ。大道。
※参天台五台山記(1072‐73)一「毎一町大路。小路百千」 〔詩経‐鄭風・遵大路〕
② 令制での最上位の幹線道路。約三〇里毎に設置する駅家に、二〇疋の駅馬が常備された。京と大宰府を結ぶ山陽道がこれにあたる。
※令義解(718)廐牧「凡諸道置駅馬。大路〈謂。山陽道。其大宰以去。即為小路也〉廿疋。中路〈謂。東海東山道。其自外皆為小路也〉十匹。小路五匹」
③ 人のふみ行なうべき正しい道。正路。
※童子問(1707)上「苟以此為法、則安宅可居、大路可由、而為学之道備矣」

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世界大百科事典内の大路の言及

【街道】より


[古代・中世]
 古くは地域ごとにおもに情報の伝達,兵員およびその食料の輸送,貢納物の移送といった軍事的・政治的な目的で政治権力によって形成されたとみられ,それらは律令国家の形成にともなって都城や国府を中心として統一的に体系化された。古代律令制においては,都城と諸国府を結ぶ街道として東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道が整備され,このうち都城と大宰府を結ぶ山陽道が最も重視されて大路(たいろ)と規定され,東海道・東山道が中路,他は小路とされた。これらの街道には駅伝制がしかれた。…

【山陽道】より

…山陽道の成立時期は不明だが,685年(天武14)に佐味少麻呂が山陽使者として派遣されたことが知られるので,天武朝末年に成立したとみられる。なお駅制の大路(たいろ)は,平城京より山陽道の海岸沿いの各国を通り大宰府に至る道を指し,陸上交通路としての価値はきわめて大であった。【亀田 隆之】。…

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