上鴨川住吉神事舞(読み)かみかもがわすみよししんじまい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「上鴨川住吉神事舞」の意味・わかりやすい解説

上鴨川住吉神事舞
かみかもがわすみよししんじまい

兵庫県加東(かとう)市上鴨川住吉神社の10月4、5日の祭礼の芸能。国の重要無形民俗文化財。田楽(でんがく)、猿楽(さるがく)、相撲などがその内容である。ここでは若衆座(わかしゅうざ)、清座(きよざ)、年老座(ねんろうざ)、横座(よこざ)とピラミッド的に組織された宮座(みやざ)があり、芸能のほとんどは若衆座の役、それを終了した者が順次に神主禰宜(ねぎ)役を勤める。4日の宵宮(よいみや)には境内に柴灯(さいとう)を焚(た)き、神楽(かぐら)を拝殿で行うほか、すべての芸能は境内の地上で演じ、5日の昼に改めて芸能を再演する。芸能種目は、太刀舞(たちまい)(王の舞)、獅子舞(ししまい)、田楽、いど、万歳楽(まんざいらく)、翁(おきな)、父の丞(じょう)・冠者(かじゃ)などで、中世的風情があふれている。田楽には一足高足(いっそくたかあし)もあり、翁(おきな)猿楽は古態を伝えている。

[新井恒易]

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