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神楽 かぐら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神楽
かぐら

北海道旭川市南部の文教・住宅地区。旧町名。 1968年旭川市に編入。忠別川,美瑛 (びえい) 川にはさまれた標高約 150mの洪積台地上に開けた新市街地で,旭川医科大学,神楽岡ニュータウンなどがある。忠別川にのぞむ台地の北端に,神楽岡公園上川神社がある。

神楽
かぐら

神を勧請し,神と人とが酒食をともにして歌舞する鎮魂呪術。またこのとき行なわれる神事芸能も神楽の名で呼ぶ。一般に,語源は神座(かむくら)の約音とされる。宮廷で行なわれる御神楽(みかぐら)と民間で行なわれる里神楽がある。
(1) 御神楽 内侍所御神楽ともいい,平安時代に始まった。毎年 12月中旬,宮内庁楽部の楽師によって,宮中賢所の前庭で庭燎を焚いて行なわれる。神楽歌を独唱,斉唱することが主体で,今日では庭火,韓神(からかみ),千歳,早歌,其駒など 12曲を,神楽笛篳篥和琴笏拍子を奏してうたう。全体を人長(にんじょう)が統率し,韓神と其駒の曲では人長がサカキの枝に輪のついた採物を持っても舞う。
(2) 里神楽 その形態により (a) 巫女神楽,(b) 出雲流神楽,(c) 伊勢流神楽,(d) 獅子神楽などに分類される。(a) は巫女自身を神座とするもので,天岩戸の前で舞ったアメノウズメノミコトの舞が,その始源を語るとみられる。本来神憑りして託宣することを目的としたが,しだいに神憑りの前に舞う舞が儀礼化・様式化して,各地の大社などで行なわれている。(b) は島根県松江市鹿島の佐太神社の御座替祭(ござがえまつり)に発するとされる。御座替祭では素面の採物舞である七座神事と式三番,着面の神能が合わせてとり行なわれ,佐陀神能と総称される。今日,岩戸神楽神代神楽などの名で呼ばれるものがそれで,高千穂神楽,伊予神楽,有田神楽,江戸神楽などもこれに属する。(c) は伊勢神宮で行なわれた湯立神楽(→湯立神事)がもとで,湯釜の周囲で素面,着面の舞が舞われる。愛知県東栄町や豊根村を中心とした花祭,長野県天龍村の冬祭,長野県飯田市などの霜月祭や,秋田県横手市にある保呂羽山の霜月神楽(→霜月祭)などがこれにあたる。(d) は獅子頭を御神体とし,お祓(→)や火伏せの祈祷をするもので,早池峰神楽などの東北の山伏神楽,番楽,能舞では,獅子が各戸を祈祷して歩いたのち,獅子舞のほか能風の曲が演じられる。ほかに伊勢や尾張の太神楽など。
(3) 囃子事(→囃子)の一つ。女神または巫女の舞の伴奏音楽。能小鼓大鼓によって奏される。

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デジタル大辞泉の解説

かぐら【神楽】

《「かみくら(神座)」の音変化》
神をまつるために奏する舞楽。宮中の神事芸能で、先行の琴歌神宴(きんかしんえん)などに、石清水八幡(いわしみずはちまん)などの民間の神遊びを取り込み、平安時代に内侍所御神楽(ないしどころみかぐら)として完成。楽人は左右の本方(もとかた)末方(すえかた)の座に分かれ、歌い奏し、主要部分では舞を伴う。御神楽(みかぐら)。
諸社、民間の神事芸能で、神を迎え、その御魂を人々の体内にいわいこめる一連の儀礼中に行われる歌舞。採物(とりもの)神楽(出雲(いずも)神楽・巫女(みこ)神楽)・湯立(ゆだて)神楽伊勢神楽)・獅子(しし)神楽など、多くの系統がある。 冬》
の舞事の一。女神・巫女などが幣束を持って優美に舞う。また、その囃子(はやし)。笛を主に、大鼓・小鼓・太鼓が特有の神楽の譜で演奏される。
狂言の舞事の一。また、その囃子。笛と小鼓の囃子で、巫女が鈴と扇を持って舞う。の神楽とは別の曲。
歌舞伎下座音楽の一。能管・太鼓・大太鼓ではやす。3からの流用で、時代物の神社の場面などに用いる。本神楽。

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百科事典マイペディアの解説

神楽【かぐら】

北海道中央部,上川郡の旧町。1968年旭川市に編入。忠別川と美瑛川にはさまれた地で,米作農業が発達し,富良野(ふらの)線が通じる。

神楽【かぐら】

(1)宮中で,夜,庭燎(にわび)をたいてとり行う宗教儀式。一連の所作と声楽主体の音楽とからなる。伴奏には和琴・神楽笛・笏拍子などの日本古来の楽器のほかに,篳篥(ひちりき)が用いられる。
→関連項目雅楽劇場花祭(民俗)巫女/神子

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

かぐら【神楽】

三重の日本酒。酒名は、伊勢神宮の神楽にちなみ命名。純米吟醸酒、純米酒、本醸造酒などがある。仕込み水は鈴鹿山系の伏流水。蔵元の「神楽酒造」は安政5年(1858)創業。所在地は四日市市室山町。

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世界大百科事典 第2版の解説

かぐら【神楽】

神前で神をまつるために演じられる神事芸能で,奏楽,唱歌,舞踊,演劇などさまざまな芸態がある。〈かぐら〉というよみ方については,神座(かむくら)の音韻転化とする説(折口信夫)が定説化している。神楽の字の用例は《万葉集》の諸歌に〈神楽波(ささなみ)の滋賀〉などとあり,〈ささ〉とよむこともあった。これには鎮魂の呪具たる採物(とりもの)の笹の葉ずれの音(本居宣長)とか,鈴の音(本田安次)などの説があるが,神事芸能を内容とする初見は807年(大同2)撰の《古語拾遺》の〈猨女(さるめ)君氏,供神楽之事〉である。

かぐら【神楽】

能および狂言の用語。(1)能の囃子事。巫女や女体の神などが舞う舞事。《三輪》《竜田》《巻絹》などに用いる。笛,小鼓,大鼓,太鼓で奏演し,笛のリズム打楽器のリズムに合う。普通,前半の純神楽部分と後半の準神舞(かみまい)部分とに分かれるが,その接続のしかたには,で接続する〈段直リ〉と,で接続する〈地直リ〉の2種がある。純神楽部分では笛は固有の旋律を吹き,小鼓も〈神楽地〉という特殊な地を打ち,多く幣をもって舞い,優美にリズミカルに奏演される。

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大辞林 第三版の解説

かぐら【神楽】

〔「かむくら(神座)」の転〕
神をまつるために奏する歌舞。
宮中の儀式芸能の一。歌が主体で、一部舞を伴う。楽器は和琴・大和笛(神楽笛)・笏拍子しやくびようしであったが、のちに篳篥ひちりきが加わった。平安時代中期に成立。今日に伝わる。御神楽みかぐら
民間神事芸能の一。各地の神社で祭礼の折などに行われる舞・囃子はやし。巫女神楽・出雲神楽・伊勢神楽・獅子神楽などに分類される。里神楽。 [季] 冬。
能や狂言の舞事の一種。能では女神・巫女みこなどが幣や扇を持ち、狂言では巫女が鈴を持って舞う。
下座音楽の本神楽のこと。

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世界大百科事典内の神楽の言及

【芸能】より

…《古事記》や《日本書紀》所載の天の岩屋戸(あまのいわやど)における天鈿女(あめのうずめ)命の演じた俳優(わざおぎ)は,冬至のころ人と自然の生命力を更新させるために,植物を身につけた巫者が神がかりして鎮魂の所作や託宣を行った古代のシャマニズム儀礼の形を示している。大和朝廷では猿女(さるめ)氏や物部(もののべ)氏がこれを行い,のち芸能化して神楽(かぐら)の基を作った。大嘗祭に催された琴歌神宴(きんかしんえん)や平安朝中期以来12月の恒例行事となった内侍所御神楽(ないしどころのみかぐら)などがそれである。…

【民俗芸能】より

…盆には先祖供養と豊作を祈願して月光の下でおおぜいで歌い踊り,秋には無事収穫を祝い,かつ神に収穫の感謝を捧げての歌舞を盛大に演じる。太陽の衰える冬季を迎えると,衰弱した生命の復活再生を祈る鎮魂の神楽(かぐら)を演じる。これらのことを例年繰り返すことで,人の生命も田畑の実りも社会の繁栄も約束されると信じたのである。…

【舞事】より

…能の舞事には,笛(能管)・小鼓・大鼓で奏する〈大小物(だいしようもの)〉と太鼓の入る〈太鼓物〉とがあるが,その両者を含めて,笛の基本の楽句である(じ)の種類によって分類されることが多い。すなわち,呂中干(りよちゆうかん)の地といわれる共用の地を用いる〈序ノ舞〉〈真(しん)ノ序ノ舞〉〈中ノ舞(ちゆうのまい)〉〈早舞(はやまい)〉〈男舞(おとこまい)〉〈神舞(かみまい)〉〈急ノ舞〉〈破ノ舞(はのまい)〉などと,それぞれが固有の地を用いる〈楽(がく)〉〈神楽(かぐら)〉〈羯鼓(かつこ)〉〈鷺乱(さぎみだれ)(《鷺》)〉〈猩々乱(《猩々》)〉〈獅子(《石橋(しやつきよう)》)〉〈乱拍子(《道成寺》)〉などの2種がある。〈序ノ舞〉は女体,老体などの役が物静かに舞うもので,《井筒》《江口》《定家》などの大小物と《小塩(おしお)》《羽衣》などの太鼓物がある。…

※「神楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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