上鶯野村(読み)かみうぐいすのむら

日本歴史地名大系 「上鶯野村」の解説

上鶯野村
かみうぐいすのむら

[現在地名]中仙町上鶯野

たま川の東、平坦地にあり、南は袴田はかまだ村、東は八幡林はちまんばやし村、西は遠藤野新田えんどうのしんでん村、北は下鶯野しもうぐいすの村に接する。

天正一八年(一五九〇)領主戸沢光盛が豊臣秀吉の命により破却したと伝えられる領内三五ヵ城の一つに鶯野がある(新庄古老覚書)。「戸沢家譜」や「奥羽永慶軍記」に鶯野小六と称する者の記事がある。「月の出羽路」には鶯野村の古館ふるだて地名に関して「此地むかし戸沢侯の居館ありしよしをいへり。考ルに、鶯野加賀なンどの住みて戸沢家の砦ありし迹ならむかし」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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