館郷村(読み)たてのごうむら

日本歴史地名大系 「館郷村」の解説

館郷村
たてのごうむら

[現在地名]中仙町北長野きたながの 館郷

たま川の西にあり、南は長野ながの村、東は袴田はかまだ村、北は上鶯野かみうぐいすの村と接する。南は斉内さいない川に一部が面し「田畑河野川原、村堺混雑せり」(月の出羽路)とある。

正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に館ノ郷村七三七石とある。享保八年(一七二三)の仙北郡郡村本村支村御高調帳(秋田県庁蔵)に館野郷村家数七軒、当高合計五五〇石余とあり、支郷はよもぎ二軒、ちゃばたけ七軒、板屋いたや一軒、浮島うきしま二軒、谷地中やじなか四軒、野口のぐち一軒の各村で合計一七軒。文政年間(一八一八―三〇)の「月の出羽路」には浮島がなく、てら村四軒、漆原うるしはら一軒、道下みちのした一軒、白金田しろかねだ二軒、しり一軒、中島なかじま四軒の各村が加わり二九軒に増加する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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