下和佐庄(読み)しもわさのしよう

日本歴史地名大系 「下和佐庄」の解説

下和佐庄
しもわさのしよう

紀ノ川南岸にあり、現下和佐の地域が荘域と考えられる。石清水八幡宮祠官要略抄(唐招提寺史料)には、「紀伊国下和佐庄」について「自成清法印承譲奉行之、和(佐カ)庄者成清金剛峯寺随心院御在寺之時、割分庄内、修理僧食ニ被定、置文巨細タリ」とあり、下和佐庄が山城国石清水いわしみず八幡宮祠官田中成清の所領であったことが知れ、成清が高野山随心院にいたとき荘内を「割分」したとする。下和佐庄は成清の弟子成真に譲られている。文治五年(一一八九)三月二一日付田中成清願文案(石清水文書)には、高野山随心院仏閣僧坊等目録のなかで下和佐庄について、

<資料は省略されています>

と記し、成清が随心院にいる時期随心院が本家であったことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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