下延村(読み)しものぶむら

日本歴史地名大系 「下延村」の解説

下延村
しものぶむら

[現在地名]角館町下延

南をたま川が東流し、西を入見内いりみない川が流れる。

天正一八年(一五九〇)の出羽国仙北之内北浦郡御検地目録帳(戸沢文書)白岩しらいわの内下信村四八二石余とあり、同年の「仙北御在城の節御支配、仙北領村付帳の写」(色部文書)には「くもしかりの郷 にしのなかの郷」として「ミやうか」と「しものふ」があり、「ミやうか」は藩政期の支郷メウカ村と思われる。正保四年(一六四七)の出羽一国絵図には四三石とある。

正保二年の蘆名家の家老が角館の御用商人九左衛門にあてた差紙(角館誌)に「下延村畑野共ニ新開之事相心得候、開高之内何程成共半分ハ其方ニ可被下候、半分之儀は御蔵へ指上可申候、但休之儀ハ畑開ハ弐ケ年、野開ハ三年ナリ、役等之儀ハ被下候知行高ニテ可被成御役、窪田御役可仕候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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